皮膚は体の外側、一番目につくところです。脱毛や痒み、フケ、皮膚のベタつき赤み、腫れ、出来物など、飼主様も早くから異常に気がつく場所です。
また外耳炎などの耳の異常もこの科目に入ります。
皮膚のトラブルには
① | 細菌やマラセチア(酵母菌)、糸状菌(真菌)、カイセン、ニキビダニ、ノミなどの感染によるもの |
② | 甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの内分泌異常によるもの |
③ | アトピーや食物過敏、その他アレルギー反応によるもの |
④ | 外傷や熱傷によるもの |
⑤ | ビタミンやミネラルの欠乏、栄養不良によるもの |
⑥ | 腫瘍やのう胞によるもの |
⑦ | 免疫異常によるもの(自己免疫性疾患など) |
⑧ | 遺伝的(血統、種)な疾患 |
など、様々な原因、要因が背景にあり、それらが重なってトラブルを生じている場合もあります。
原因の追及には皮膚や被毛の検査だけでなく、血液検査や内分泌検査など全身のチェックが必要になる場合も多く、それらの結果を踏まえてトラブルの鑑別が行われ、治療方針が定まります。
治療はシャンプーや洗浄、内用・外用のお薬の投与、毛刈り、食事療法などを組み合わせて行ないます。
当院では、併設する ペットサロン『カプリ』 と連携し、皮膚トラブルの早期発見とシャンプー剤の選択やマイクロバブル浴など、それぞれの子に合わせたスキンケアを行うことで、皮膚病の治療だけでなく予防にも努めています。